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ご挨拶
事業計画閲覧所ならびに事業計画説明ホームページの開設にあたって
 鋸南開発株式会社は、東京湾内の港湾工事用の石材販売を目的に昭和45年8月に設立し、当初は鋸山の麓の鋸南町元名で採石を行っておりました。その後、昭和52年に柴本石材㈱を買収し、同時に瀬戸口の採石場の認可を取得、以降、平成24年12月まで同採石場にて、約35年の長きに亘り、砂岩、砂岩ズリ等の岩石の採取を行ってまいりました。
 ここ数年前より、採石場の終掘にあたり、採石場の跡地利用に際して、長年お世話になってきたこの地域に、何かお役に立てる事は出来ないか、私なりに考えておりました。
 とはいえ、長引く不況の影響で公共事業の減少、製品販売価格の低迷、燃料価格の高騰など、社業の経営環境は厳しく、なかなか自社の経済力での跡地整備には限りがあり、なかなかこれという事業が考え付かずにおりました。
 そして、数年前、土壌汚染対策法の改正があり、今後、以前は普通の残土として扱われていたケースもあった、自然由来の基準不適合土壌を、「汚染土壌」として取り扱わなければならない事、その「自然由来の汚染土壌」が今後大量に発生予定である事、そして、その土壌の処分地の確保が困難である事を知りました。
 私としては、これらのことから、自然由来汚染土壌の埋め立て処理を事業として行い、そこで得た収益をもって、最終的にこの地域に何かお役に立てるようなものを作り、地域の発展の一助になれば、今までこの地域で事業をさせて頂いた恩返しになるのではないかと考えました。
 事業を行うに当たり、事前に準備、調査を行い、昨年2月17日に千葉県に事業の事前協議書を提出し、関係機関と調整を行ってまいりました。
 その中で、周辺住民の皆様への説明会も行ってまいりましたが、短い時間での説明や、人伝えで事業の内容をお聞きになられてと、この事業に関して、正しくご理解いただけず不安に思っている方がたくさんいるのも事実だと感じております。
 そこで、この度「事業計画説明ホームページ」、ならびに、事業予定敷地内に「事業計画閲覧所」を開設し、皆様に事業の内容をご理解いただき、不安解消の一助となればと考えました。なるべく解りやすく、また、当たり前ですが、事実のみを掲載させていただいておりますが、科学的な根拠や、法的な決まりもありますので、難しい内容も掲載させていただきます。
 今回の事業において、埋め立てる土壌は、自然由来の物に限定し、なおかつ、不溶化処理を行い、さらに、分析(試験)をして、環境基準に適合していることを確認した土壌しか使用いたしません。すなわち、今回当社が扱う土壌が原因で、住民の皆様の健康を害するような事や、農作物や、海の生態系に悪影響を及ぼすようなことはありません。
 私は、この鋸南町に生まれ育ち、家業を継ぎ、先代からの経営理念である地元企業としての地域貢献の思いをもって、会社を経営してまいりました。また、自分個人としてもこの地域に暮らす若者として消防団、商工会青年部、青年会議所、法人会青年部、PTAなど各種団体に所属させて頂き、日々勉強や情報交換、ボランティアなどをさせて頂いております。
 今回の事業にあたり、様々なご不安を抱えられているものと思いますが、私も地元の住人ですし、3人の子供が地元の小中学校に通っております。そのような状況で、人体や、環境などこの町にとって、マイナス要素だけしか起こらない事業は絶対に行いません。
また、法令順守はもちろんのこと、県や国の定めた基準よりも厳しい自己基準も設定し、事業の遂行に努めてまいりますので、皆様のこの事業に対しての正しいご理解をお願いしたくこのような形でご挨拶させて頂いた次第です。
 最後になりますが、私はこの生まれ育った鋸南町の将来のことを真剣に考えております。何卒御理解のほどよろしくお願い致します。
鋸南開発株式会社
代表取締役 柴田 栄樹