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参考知識

埋立に使用する材料には何を使用するのですか?

自然起因の基準値超過土壌を不溶化処理したものです。
不溶化処理を施すことにより、基準適合土壌になります。
基準適合を確認するために、事前に土壌分析を行います。

埋立地の構造はどうなりますか?

埋立予定地は岩石採取場跡地です。
周辺・底部地盤は泥岩及び砂岩で構成されており、元々遮水構造に優れた地盤です。
その地盤上に更に二重シートを敷設する等のガイドラインに則った遮水構造を施工します。

自然起因の基準値超過土壌とは何ですか?

自然界に元々存在している物質(重金属類)が原因で、国が設定した土壌環境基準値を超過してしまっている土壌です。

土壌環境基準値にはどんなものがありますか?

国が設定した土壌環境基準値には溶出量基準と含有量基準があります。
自然起因の場合、超過しているのは溶出量基準だけです。

溶出量基準とはなんですか?

70年間、1日2Lの地下水・飲用水を飲用しても健康被害が発生する恐れがない数値として設定されており、各物質毎に数値が違います。
今回受入予定の物質は「砒素」「鉛」「ふっ素」「ほう素」ですが、それぞれ基準値は0.01㎎/L、0.01㎎/L、0.8㎎/L、1㎎/Lです。
不溶化処理することにより、それら基準値をクリアしたものを埋立に使用します。

含有量基準とはなんですか?

70年間、汚染土壌のある土地に居住し、一日当たり子供(6歳以下)200㎎、大人100㎎を毎日摂取し続けても健康被害が発生する恐れがない数値として設定されています。
今回使用する埋立材料は、不溶化処理しなくてもこの基準値をクリアしています。

不溶化処理どはどのような方法ですか?

重金属類による基準値超過土壌を安全で無害な材料と混合することにより、有害な物質が溶け出さないようにする処理工法です。
使用する材料は、酸化マグネシウムを主成分とした低アルカリの無機系材料です。
これを添加・撹拌することにより、対象の重金属類は水に溶け出さなくなります。

今回の運搬計画について教えてください。

不溶化処理を行う中間処理場から、船で吉浜港まで運搬し、吉浜港から埋立処理施設までダンプトラックで運搬する計画です。

運搬車両はどのように管理する計画ですか?

入場するダンプトラックは登録制にするとともに、運転席側に当該ダンプだと一目でわかる明示を行います。
また、1台1台専用の伝票を発行して管理しますので、知らないダンプを入場させることはありません。

今回の工事の排水処理の方法について教えてください。

埋立材料に触れた水は排水処理設備で処理した後に、佐久間川に放流する計画です。
モニタリング(水質の確認)を定期的に行い、排水基準を満足していることを確認します。

今回の工事の粉じん対策については、どのような対策を考えていますか?

運搬中の拡散防止のため、ダンプトラックの荷台はシートで覆います。
埋立処理場では、適宜散水することや埋立面をシートで覆うことで拡散防止に努めます。
また、ダンプトラックが走行する場内道路は原則アスファルト舗装を実施します。
埋立面上の走路は鉄板を敷くことでダンプトラックと埋立材が直接接触することを避け、拡散を防止します。
荷降ろし後、ダンプトラックが場外へ出る際は、タイヤ洗浄を行い、土壌の場外への持ち出しを防止します。

放射能の検査はやるのですか?

埋立材料の発生元でも検査を行い、受入側でも定期的に検査を行い、放射能に対する安全性を確認する予定です。

埋立処理施設の跡地利用はどう考えていますか?

現時点では森林に復旧する計画です。
ただ、今後の検討案として、スポーツ広場の造成があります。
例えばサッカー場等です。スポーツ施設ができると県外からの団体利用客が増加し、売店・飲食店・宿泊施設の利用の増加に繋がります。
ひいては雇用の増加・安定に結びつき、町の活性化に繋がることを期待しています。

「ガイドライン」という言葉をよく聞きますが、
具体的に教えてください。

汚染土壌の埋立施設を建設するにあたり、その構造の仕様や管理方法等について、法律によって定められたルールがあります。そのルールは環境省が作成した「汚染土壌の処理業に関するガイドライン」に記されていて、このガイドラインに則って施設建設及び維持管理を行うことが義務付けられています。

遮水工事とはどのような工事なのですか?

不溶化処理した土(処理土)に含まれている水分や処理土に触れた雨水等が地下浸透することを防止するために、施設の底面及び側面に遮水能力のある構造をつくることです。
その構造はガイドラインによって指定されています。

不溶化材料とはなんですか?

無機系の不溶化材を用います。
この不溶化材と汚染土壌を混合すると、汚染土壌中の有害物質が不溶化材と結合して難溶性の化合物となります。
埋立地は埋立完了したら遮水して水が入らないように計画されていますが、万一再び水に濡れても、有害物質が溶出しないことを試験によって確認されています。

事業に関連する検査結果はどこで見られますか?

埋立に使用する材料の分析結果や排水の分析結果など、本事業に関連する検査結果はホームページにて公開いたします。